北海道では、結婚披露宴は会費制の場合が多いですが、親戚や友人など近しい方の結婚式には、会費とは別にお祝いを差しあげることも。お包みするご祝儀の予算はどれくらいがふさわしいのか、どのように包むのが正解なのか、お渡しの際に気を付けることなど、結婚祝いにまつわるしきたりをご紹介します。
結婚のお祝いを差し上げる際には、紅白10本の結び切りののし(掛け紙)を使用します。結婚祝い用のご祝儀袋を利用するのもよいでしょう。
「結びきり」はほどけない結び方ですので、一度しかあってほしくないものに使用します。紅白10本の結び切りを使用するのは、婚礼の御祝と引き出物のみとなります。表書き:寿・壽・御祝・御結婚祝(4字をきらう場合は御結婚御祝)
水引:紅白 真結び(結び切り) 10本(金銀も可)
名前:ご依頼主のお名前(フルネーム)
ご祝儀袋は、お包みする金額に対して華美すぎず質素すぎないものを選びましょう。また、中袋の表には旧字体で「金参萬円」等を記入し、裏面の左側に贈り主の住所名前を記載します。
ご依頼主の名前は、水引にかぶらないよう墨でフルネームを記入してください。記入する位置は中央。連名にする場合は、中央から左に向かって記入しましょう。百貨店のギフトコーナーなどご祝儀袋をお取り扱いしているところでは、名入れのサービスがある場合もあります。プロに相談してみるのもおすすめ。
お買いあげいただいたのし袋の表書きを、無料で承ります。
お包みする金額は、2つに割ることができる「4」や「6」などの偶数や「9」という数字は好まれませんので、避けた方がよいでしょう。
北海道で会費制のパーティーの金額と別にお包みする際には、相場は下記の金額くらいといわれています。
兄弟姉妹:5万円
叔父や叔母:3万円
その他親戚や職場の上司・同僚・部下・友人:1万円
結婚披露宴などで結婚祝いを渡す場合には、ご祝儀袋等のままではなく、袱紗(ふくさ)で包んだものを会場に持参しましょう。袱紗がない方はハンカチで代用することができます。袱紗の内側 中央よりやや左側にご祝儀袋を置き、左・上・下・右へ折りこみ、あまった部分を裏側に織り込みます。
御祝金ではなく物品を贈る場合には、結婚式や披露宴ではなく、その前か後にお送りするのが好ましいです。当日は荷物や準備が多く新郎新婦やご親戚も大変ですので、式の10日前までに贈るお気遣いが喜ばれます。